市との懇談会
月曜日の夕方、秋田市行政の各部署の責任者および市長、副市長らと、秋田市歯科医師会の会長及び理事14名づつの懇談会が行われた。
毎年行われており歯科医師会側から3,4の要望をあげそれに対し市側が答弁するというものである。
市民の健康増進のためいろいろな要望や意見をこちらサイドから申し入れるのであるが、予算は限られておりなかなかその通りに行くことはない。
「前向きに検討しておきます」という決まり文句を並べてはぐらかされるのが関の山である。
が、今年は満額回答に近く「〇〇年までに実現するよう進めていく」というようなものであった。
例えばフッ素洗口の中学校への導入に関しても、あれほど小学校導入に消極的いや反対の立場をとっていたのに小学生の虫歯の改善状況を数値化して提示すると、かなりよい回答であった。
一旦予算がついて動きだし、その仕組みづくりや安全性、効果のほどが実証されれば反対しようもないというのが実情なのであろう。
それとも上に立つ人たちが歯に苦労してきてその思いを子供たちにさせたくないという思いもあるのかもしれない。
なにはともあれ子供たちの健康増進を反対する人はいないのだ。
少子化問題や、人口減少、町の活性化、経済面、等々 行政が抱える問題は山積みであろう。
しかし、今ある子供たちを良い状態にする仕組みづくりを整備しておかなければ、少子化対策や子育て支援をいくらしても意味がない。
事業を推進するにはお金がかかりその予算をどう捻出するかが問題でその優先順位に行政側は頭を悩ませる。
先週、校医をしている小学校の保健委員会でもお話ししてきたが、まず一番の土台となっているのは健康であって、その次に勉強だとかスポーツだとかが上に乗っているのである。
学力テスト日本1の秋田がようやく歯の健康でも上位をめざして動き出した気がする。
講習会(7月19日)
在宅診療に関するもので市内以外からの先生方が数多く参加されており、その関心の高さが表れていた。
秋田は全国一高齢化が進んでおり特に郡部では切実な問題となっている。
歯科治療は診療室のユニットの上でも難しいのに、在宅でしかも痴呆が入っていたりして患者の協力が得られない場合や、器材や器具に制限があるなかでは非常に難しく経験の豊富な歯科医師でも困難を極めることが多い。
それに加え、保険請求が難しかったり、国の保険制度のめまぐるしい変化に臨床の我々が対応できないところが大きい。
そんな背景も参加者の多さが物語っているのかもしれない。
経口からの栄養が取りづらくなればすぐチューブを胃へと送り込みとても食事とは言えないようなものを大きな注射器で押し込み味や触感を感じることもないまま胃へと送り込まれるのである。
医療サイドからすればてっとり早く計算された栄養が体内へ送り込まれ、介護サイドからも簡便に済ませることができる。
しかし自分の身になって考えると疑問符が付くことは避けられない。
生きているとは・・・ 人間の根源的な問いに誰しも向き合わざるを得ない。
自分の身になっても、家族としての立場としても最後まで季節の旬に合わせたおいしい食事を楽しみたいものである。
クオリティーオブライフ を考えると我々の果たす仕事は大きいように思う。
晩御飯を家族と一緒に食べながらいろんなことを考え噛みしめていた。
講習会(7月11日、7月12日)
3月まで雄勝中央病院の障害者歯科を10年ほどされていた佐藤裕先生に岩手医科大学から来ていただき講演をしていただきました。
自閉症や認知症など意思疎通が難しい患者の歯科治療というのは非常に難しく、マンパワーと時間がかかりまた、重度の場合には静脈内鎮静法や全身麻酔を必要とするため専門の知識や施設を必要とする。
特に高齢化がすごいスピードで進んでいる本県では深刻な問題でもある。
日曜日には衛生士の安生朝子先生を招いて土曜日と同じ会場の歯科医師会館にて衛生士業務に関しての講演が行われ、スタッフ3名と共に受講してきました。
講師の方の今までの歩み、考え方、患者さんとの関わり方、知識、道具、家族とのかかわり、医院としての取り組み、そして一人の女性としての生き方、今後の目標などを忌憚なく講演していただき、歯科医師の私も興味深く聞かせていただきました。
この人のこれほどのパワーの源はどこからきているんだろう。
自分はこれでいいのか。
いろんな意味で考えさせられ、インスパイア―されました。
今週は、歯科医師会の理事会、旭南小学校の父兄への説明会、エアコンの入れ替えの工事、レントゲンの工事、懇親会、・・・っと忙しい週でしたが、講演会の知識や考えを生かしながらまた来週からの診療に役立てていきたいと思います。
イーグル
本日歯科医師会のゴルフコンペが行われました。
去年のこのコンペに参加したのを機に15年ぶりにクラブを握り、100を超えたのは久しぶりのせいだと自分を含めみんなに言い訳をして今回に臨みました。
なんとか去年よりもいい成績を残そうと診療後にちょこちょこ練習をしてきました。
ロングホールで2オンでワンピンにつけ人生初のイーグルをとりました。
一緒に回った先生にiphoneでイーグルパットの連続写真を撮ってもらい、カップインする直前の写真をアップさせていただきました。
グリーン上で思わず大声を上げて喜んでしまいました。
成績はそれほどいいわけでもありませんでしたが、イーグルをとれただけで満足でその後OBを打とうが3パットしようが全くへこみませんでした。
家に帰って家族に伝えても、「なにそれ、一日遊んできたんだから家のことしてよ」と言われ浮かれていた気持ちは一瞬にて冷めてしまいました(涙)
ニューボールがかなりの数が林の中へと消えて行きましたが今日はいい一日でした。