杉山 洋行 院長ブログblog

歯科健診

先週は保健所での1歳半健診があり、今週は旭南小学校で歯科健診を行ってきました。

たくさんの子供たちを見ているといろんなことに気づくことがあります。

今までは虫歯が何本で歯の汚れはというように見ていたのですが、歯列の発育、食育などを考えるようになってからは、その子の顔つき、表情、姿勢、落ち着きのなさ、付き添いの母親の子供への接し方など歯とは一見関係のないような部分がすごく気になるようになりました。

人間はすべて口から栄養を摂取し酸素を取り入れ生きているのでその口腔機能が低下していれば当然、全身状態、顔つき、性格に多大な影響を与えることは言うまでもないでしょう。

しかし、数学の公式のようにこうならばこうということはなく各個人たくさんの要素が複雑に絡んで分かりにくくなっており、気づかないこともたくさんあります。

たとえば、1歳半で乳歯の奥歯が生えてきてそれが上下の歯と歯がしっかりかみ合わずすれ違った状態となり、親は気づかず健診でも「様子を見ましょう」と言われそのまま放置し小学校に上がり永久歯も同じようなすれ違ったかみ合わせとなる。顔の骨格の成長のベクトルはそのため横へと方向を変えゆがんだ顔つきになる、食事の食べ方は偏りあごの関節に負担がかかる。→→ 50歳をすぎ歯を失ってもゆがんだあごはそのままで左右非対称、入れ歯を入れてもうまく咬めず食事の楽しみは半減し趣味や興味はそれを避けるようになる。→→ 食事の偏りが大きくなり消化器系の異常や血液検査の数値に異常が出始める。→ ・・・

QOL(クオリティーオブライフ)の低下はすべて歯のせいとは言いませんが、その人が1歳半の時にその異常を指摘され治療することの重要性を言われていたならばもう少し違った人生を歩んでいたかもしれません。

そこで幼少時にちょっと治療をしたから何が変わったかは誰もわかりません。同じ個体で比較することもできません。

ですが、たくさんの人を見ていると「この1本のためにこの人はどれほどの苦労をしてきたんだろう、実にもったいない」と思うことが多々あります。(過ぎてしまったことなので本人には言いませんが)

その歯を治したからといって、その人にとってはもし治さなければ起っていたであろうその後の悲劇は誰もわからないし治した歯科医師も感謝もされません。

ですが、それを30,40年後を見すえて確信してその歯の治療にあたれるような歯科医になりたいと思います。

健診では時間がなく一人一人お話しする時間がないのですが、是非治療のすすめの紙をもらったらかかりつけ歯科医で治療を受けてお話を聞いてみてください。

 

 

 

入学式

木曜日は長女の中学校入学式でした。

木曜休診の日でしたので着慣れないスーツを着て出席してきました。

いつも仕事優先で子供の行事に参加したのは幼稚園の入園式以来で、小学校の入学・卒業やその他の行事は参加したことがなく久しぶりでした。(木曜じゃなければまた不参加だったかも)子供の姿を見ながら自分の時とをオーバーラップさせて見ておりました。新入生の不安と期待が入り混じった姿は実に新鮮で輝いて見えました。

今月の終わりころから来月にかけて校医である小学校の検診に3回ほど行く予定です。どんな1年生が入学してきたか、進級した生徒たちはどうなのか会えるのが楽しみです。

入学式の前日はとんでもない春の嵐で各地で死者もでる大きな被害を出しましたが、春はいきいきとして人の目も輝きさくらが咲くエネルギーにみなぎった季節です。子供たちに負けないように自分も頑張っていこうと思います。