杉山 洋行 院長ブログblog

講習会(11月27日)

インプラント学会が終わってほっとしたのもつかの間、矯正の講習会のため東京に行ってきました。

先週から体調が悪くできればキャンセルしたいところでしたが、飛行機は早割でとってるし・・・

ホテルの予約を忘れており、前日の夜遅くに10件近く電話をしてようやく抑え行ってきました。

矯正のセミナーは、すべてのコースを受講したのですがさらに臨床的な注意すべき点やポイントを学んできました。「人は知らないことは見えない」という言葉がありますが、矯正の分野においてはまさにその通りでして、我々開業して10年以上経っている歯科医師でも、きれいな歯並びだなーっと思うものも、あるポイントを注目するといろんな危険が潜んだ咬合状態だなっと見えてくるもので、まさに上記の言葉がぴたりとはまると痛感いたします。

たとえば、耐震偽装問題の時など、一見丈夫そうできれいな建物も構造体の計算をし直すと危険だと分かるように、うわべだけではわからないことが多々あります。

なんの分野においてもそうであるように歯科においてもたくさんあります。

ヒトのゲノムがすべて解読されてもすべての病気が治癒できないように人の体は特に未知のことが多すぎるのかもしれません。

分かり切ったつもりでいる治療においても真摯に受け止め考え直したり勉強をし直すことも大事だなと帰りの飛行機の中で考えておりました。

 

写真は会場近くのショッピングモールで水を使ったアートをやっておりたくさんの人が足を止め見入っていました。(ほとんどカップルの中に私一人でした)街はクリスマスムードでいっぱいで足早に帰ってきました。

書評

私はよく本を読みますが、この間何気なく買ったこの「なぜ、国際教養大学で人材は育つのか」はなかなかおもしろかったので是非読んでみてください。

本を買うときはよく吟味して、アマゾンや、書評ブログ、雑誌や新聞の書評を頼りにしても、面白いとかためになったと思える本と出会えることは非常に少ないと思いますが、この本は著者である学長、中嶋峰雄氏の自分の経験から展開される教育論や信念にブレのないまっすぐなものがあり、その証拠として国際教養代は今や偏差値では東京外大、一橋、御茶ノ水と並ぶトップクラス、就職率はこの氷河期であるにもかかわらず常に100%、一流企業からわざわざ秋田まで担当者が面接に来るという状況などからもうかがい知ることができます。

高校生以下の子供を持つ親、教育関係者は必読だと思います。

本書の末で著者はこう言っています「大学で勉強もせず遊んでいる学生に未来はない」日本の学生にはギクッとくる言葉だと思います。

秋田の我々世代には、国際教養大=ミネソタ大=?? というイメージが強いですが、今は違っておりびっくりしました。2年前にAIU(国際教養大)のホストファミリーとして台湾の留学生を2人受け入れいろんな話をしたのですが、その志の高さにびっくりしました。また、この大学のウリでもある図書館(本の表紙)は本当にすごいです。数々の建築の賞を受賞しています。

秋田と言えば、自殺率1位、高齢化率1位、脳卒中死亡率1位、・・・・と不名誉な点が多い中、小学校の学力、体力トップという点もありますので、この学力を是非AIUまで継続し、その提携先である全世界のトップクラスの大学とのコネクションを生かして国際的な情報発信の中枢になれることを期待しております。

なまはげ、竿灯、きりたんぽ、だけにすがるのはもう辞めて、教育が秋田を変える視点にしていくべきだと思います。

 

講演会(11月17日)

木曜日の休診日に駅前のメトロポリタンにて「脳卒中再発予防と地域医療連携」と題して中村記念病院の中川原先生の講演を聞きに行ってきました。

脳卒中は年間29万人もおり、その6割は脳梗塞、日本は他の諸外国から比較すると脳出血のリスクが高いことが特徴としてあげられる。

そのため、抗血栓療法における出血リスクを抑え再発予防をどう高めていくかのむずかしさなど、また、代表的なアスピリン、ワーファリンなどと他の薬剤との比較など、さまざまな角度からのデーターを示されておりました。

「脳卒中あんしん連携ノート」の配布でほかの病院との連携や患者さんへの啓蒙などの取り組みなどに関しても興味深かったです。

保険点数がどうのこうのではなく、いかに患者さんの命を守るか、どう取り組んでいかねばならないのかと医師としての情熱も感じられいい刺激となりました。

我々、歯科医師としては、PT-INRがいくらにコントロールされているのかとか、抜歯時のリスクコントロールという点でも非常に気になる疾患でもあるので、こういったお話を聞く機会を与えていただいた大塚製薬様には感謝いたしたいと思います。

 

 

講習会(11月12日、13日)

土曜日の午後診療を早く終わらせ、歯科医師会館にて学術講演会に参加してきました。

内容は「歯の再生について」愛知学院の水野先生にご講演いただきました。基礎医学の内容でしたので、スライドで部屋が暗くなると学生時代を思い出して思わずタイムスリップしそうになりました。

失った歯だけではなく歯槽骨をも再生するというもので、実現したらどれほどの患者さんのQOLを上げられるか計り知れないものだと思いました。

一日でも早く臨床応用できることを期待しております。

その後の懇親会でも遅くまで水野先生にお付き合いいただきありがとうございました。

 

日曜日は日本学校歯科医会基礎研修会に参加しました。

学校歯科保健の意義やCO、GOの対応、事後措置、キャリブレーション、医療券の扱い・・・ 等、開業して10年経っても聞きなれない言葉や初めてのことなど、学校歯科医になって初めてのことが多く勉強になりました。

初期齲蝕の判定、扱いなどキャリブレーションの必要性をかなり感じましたが、参加者が少なくそういった意味でも残念でした。

検診者による違い、判定基準の差などその時点で発生してしまうと、クラス、学年、学校、地域での統計的な比較や年次推移を見たときに意味が薄れてしまうのを危惧いたしました。

 

 

 

三師会セミナー

学会がようやく終わった次の日、キャスルホテルにて毎年恒例の歯科医師会、薬剤師会、医師会での三師会合同セミナーがありました。

今回は薬剤師会が主幹で「東日本大地震の被災地における薬剤師の活動報告」と題して高橋先生より講演がありました。

震災1週間後に現地入りし実際の状況をスライドを交えてその問題点等の話をしていただき大変勉強になりました。それぞれの避難所や各専門家の方々をつなぐ横のパイプ、コーディネーターの役割の重要性など現場に行かれた方だからこそ感じられた問題点などを提起され秋田の医療体制を考える貴重なものでした。

懇親会で隣に座られた先生は釜石に実際行かれその状況の大変さなどのお話が聞けて非常に興味深かったです。

歯科の場合は死体検案の方が主に大変だったようでその専門性の違いから活動内容も場所も全く違う点も明らかになりました。

このような震災が再びそれも秋田で起きる可能性は低いでしょうがその基盤整備を築くことは生命の根幹を守るとある日本国憲法と照らし合わせてもプライオリティーの高い懸案事項だと思いました。